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誤射かもしれない
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 結構前に打ち込んだままストップしていたのだが昨日の放映により微妙にいろいろと破綻したのでここに放置してみる。
 既にうpしたものが破綻するのは大いに結構だし修正するつもりもないがここまで書いておいて破綻されると流石にうpできねーなーできねーよーという話です。うん。

 だってあそこまでトレミーのご飯が質素だったなんて! あとソース未確認だけどせっちゃんにちゃんと好きな食べ物があるなんて!





 刹那は抑揚なく作業をこなしている。淡々と黙々と、無感動に。しかし迅速に且つ大胆に。その視線の先ではターゲットが無常にも解体されてゆく。これが彼に課せられた使命。遂行には躊躇わない。常人ならば刹那の漂わせる尋常ならざる雰囲気に声を掛けることもままならないだろう。しかし、刹那の向かいに座す青年はあらゆる意味で“常人”足り得なかった。ので、するり、台詞が滑り出る。

「君は随分と――義務的に食事をするんだね、刹那」

 場所はトレミーこと、ソレスタルビーイングのガンダム運用母艦プトレマイオス、その食堂である。母艦と呼ばれているものの目的はあくまでガンダムの運用であり、また組織の性質上搭乗人員がもともと少ないことも相まって、クルーの居住スペース各所に関しては少々手狭な感が否めない。複数のクルーが同時に集うことが予想される食堂でさえ例外でなかった。複数掛けの長机が最低数程度備えられており、つまり刹那とアレルヤともう一人は同じ机に座している。

 むしったパンをきっちり二十回咀嚼、嚥下した刹那は、こんがりと焼かれたベーコンを切り分ける作業に移行する隙に応答。声はやはり淡々、視線は当然アレルヤ、ではなく、ターゲットに据えられて揺るぎもしない。

「必要な栄養を摂取するのはパイロットとしての義務だろう」

「それはそうなんだけど。僕が言いたいのはそういうことじゃなくて…食べ方だよ」

 言葉と言葉のやり取りの間にも刹那の手が休むことはない。視線を外されているからとアレルヤが憤るようなこともなく、彼の視線もまた刹那の手元で迅速に解体されてゆく料理に注がれていた。切り分けられた肉はフォークに刺され、刹那の口の中へ。そしてまた、きっちり二十回咀嚼、嚥下。ナイフとフォークの使い方といい料理の食べ方といい、まるで手本のように美しい食事の仕方であるが、いかんせん動作の速度が尋常でない。傍から見ても食べるために食べている、それ以上でも以下でもなく、“正しい”食事の仕方にしては人間味に欠けている。

「もう少しゆっくり食べてもいいんじゃないかと思うんだ。ティエリアをご覧よ」

 ちらとアレルヤが隣に視線をやれば、残る一人の同席者が我関せずといった無表情で湯気立つティーカップを傾けている。視線は話を振るアレルヤでも黙々と食事を遂行する刹那でもなく、手にした分厚い本へ注がれていた。街角の洒落たカフェテラス辺りでお目にかかれそうな光景。刹那はちらりとそちらを見やっただけで、その手は再び流れるような動きで付け合せのポテトへ。

「すぐに食べて即時次の行動に移るほうが理に適っている」

 アレルヤは嘆息した。そういえば彼の大まかなプロフィールには紛争地域で育ってきたと書かれていたような気がする。その名残かもしれない。ゆっくりと食事を楽しむなどという経験がないのだろうか、それにしたってここは紛争真っ只中の市街地ではないし、プトレマイオスは戦場に向かっているわけでもないし、自分たちマイスターもミッション受領中というわけでもない。

「…それならいっそ携帯食料で済ませればいいのに」

 思わず零れ落ちたアレルヤの呟きに、ぴたり。

 意外にも刹那の手が、止まった。だからといって何か答えるわけでもなく、じっと料理を見下ろしている。何か気に障ることを言ってしまっただろうか、ああ、それともこれは食事の体を取った何らかのミッションだったのか? だとすれば自分は刹那のミッションを邪魔してしまったことになる。ああ、ハレルヤ、僕はどうすればいいんだろう!

 その男が食堂に姿を現したのは、刹那の義務的な食べ方に否定できない可能性を見出したアレルヤが本格的に自ら立てた仮説を信じそうになったときである。

「よう。早いなーお前ら」



* * * * * * * * * *

 以下ロク刹な暫定馬鹿話。
 本当は“ロックオン・ストラトス”ネタとして書き始めたもののスタート地点を誤り恐らく狙ったところに着地できないだろうということで別の話として独立した結果の産物。
 これよく考えたら5話寸前あたりから書き始めたものだったような…溜め込みすぎると危険ですね!
 突発的に書き始めた刹マリというか刹那→(憎悪)→マリナも手元にあるので気をつけたいと思います。


 それではまた引きこもりますー。
 もし三万打いったらひょっこり浮上するかも知れません。オ・ルヴォワール!
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2011年3月3日
 DISSIDIA 012 FINAL FANTASY
2013年3月14日
 スーパーロボット大戦UX
2015年6月28日
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 劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』
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