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誤射かもしれない
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 ミュージシャンになりたい城之内くんと通りすがりの恋愛小説家海馬さん。
 つまり1話初対面パロ。グラビ知らなくてもたぶん読めます。唐突に始まり唐突に終わる。

 追。
 台詞はちょこっと口調変えたりしてますがまんまです。



 城之内にとって音楽は全てである。一生音楽でやっていきたいし、夢は語るためではなく現実にするためにあると思っている。少なくとも授業中の教室に愛用のシンセサイザーを持ち込んで作曲に勤しむ程度には学業を投げ打ち、放課後ともなれば機材購入やライブハウスを借りるための資金を得るために深夜までアルバイトに精を出すぐらいには音楽に全てを注いでいた。
 どこまで行っても前向きで音楽馬鹿だと自他共に認める城之内だが、珍しく今日は参っていた。学祭2日前にして未だ完成しない曲を形にしようとキーに指を滑らせていた授業中、あろうことかデータが飛んだ。思わず絶叫してローランドと共に窓から飛ぼうとしたところで教師に必死で引きとめられ、以降の授業に出席する気にもならず屋上で不貞寝。そもそも出席したところで授業など聞かずにシンセサイザーを弄っているのだがそれは割愛する。階下の教室で城之内の悲鳴を聞き咎めたらしい妹の静香が慰めに来たあたりで少し持ち直したが、静香の慰め方も慰め方である。
『お兄ちゃん、彼女でも作ったら?』
 妹の私が励ますよりいいんじゃないかな、ともごもご続けていたが、この台詞は弱った城之内の心にぐさりときた。恋愛の“れ”の字もなく、女の子よりも音楽を愛でて18年間生きてきた城之内である。
 がんばってはいるけれど時に妹や知人だけではどうにもならないこともある。がんばってね、応援してるから。確かに彼女に言って欲しいとしたものだろう。
 一通り昼間の顛末を思い返したバイト帰りの深夜2時、城之内は山の手に位置する公園に足を踏み入れる。誰もいない公園は霊のひとりふたり出てきそうな雰囲気で不気味だが、近道なのだから仕方がない。
 城之内はパーカーのポケットから紙きれを取り出す。昼間吹っ飛んでしまった曲の歌詞。学祭は諦めるしかないが月末のライブの前座には間に合わせたい。
 やはり御伽にかわいい女の子でも紹介してもらうかと思ったところで、不意に強く風が吹き抜けた。
 手にした紙きれがはらりと飛んで、あ、と行方を視線で追う。
 ぼやけた街灯の下、白い紙きれの行き着く先に男が立っていた。端正な顔立ちに、夜にも鮮明な青みがかった瞳。
 きっちりとスーツを着込んだ男は無造作に屈み込んで城之内の歌詞を拾い上げた。紙の端を掴む指は長く、動作に反して繊細だった。
 城之内は引き込まれたように男の挙動に視線を注いだまま動けない。
 ――運命なんかメじゃない
 泣いても怒っても逆らえないほど強力で
 理不尽だけど最高快感な
 「恋愛」の法則――
 紙切れに書きつけた歌詞が城之内の頭を横切って走る。
 男は拾い上げた紙きれをじっと、睨むようにして見つめている。歌詞を読んでいるのは明らかだ。よりによってあんなこっぱずかしいものをと内心焦る城之内の前で、男はようやく口を開いた。
「これを書いたのは貴様か」
「え…あ…は、はいっ」
 高圧的な口調に有無を言わせない声音。城之内は圧されるようにらしくない返事をする。
「小学生以下だな、大した文章力だ」
 この程度でラブソングなどケンカを売っているのか?
 呆然とする城之内には、最早初対面の通りすがりでそこまで言うかという真っ当な意見も出てこない。続いて男の口から飛び出す言葉は、打ちのめされた城之内に追い打ちをかけ、ご丁寧にもさっくりとトドメをさしていった。
「才能ゼロだ。やめてしまえ」



 歌詞もまんまです(^q^)
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 Sound Horizon Live Tour 2009 - 第三次領土拡大遠征 - 横浜公演
2011年3月3日
 DISSIDIA 012 FINAL FANTASY
2013年3月14日
 スーパーロボット大戦UX
2015年6月28日
 Splash!3
2016年4月23日
 劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』
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